ベンチャー成功要因分析シリーズ① メルカリはヤフオクがいたのになぜ成功した? -1/4

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0.30秒で分かるまとめ

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<一言でいうとなぜ成功したの?>

メルカリは、スマホシフトの流れに合わせ、ヤフオクが取りこぼしていた”楽に”売り買いしたいライト層のニーズを満たした(ヤフオクはできるだけ”高く(安く)”売り買いしたいヘビー層がメインだった)

<どうやってライト層のニーズを満たしたの?>

スマホシフトの流れに合わせ、手軽に出品&購入することができるUXを磨き上げた

<なぜヤフオクはメルカリと同じ事をより多い資金でやらなかったの?>

ヘビー層のニーズに最適化された既存の体制が足かせとなり、同時にライト層のニーズを満たすことが難しかった

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目次

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1.現在(2020年5月)メルカリはヤフオクにどの程度追いついているのか?

2.メルカリはヤフオクという巨人がいた中どうやって成長したのか?

3.なぜヤフオクはメルカリと同じ事をより多い資金でやらなかったのか?

4.今後の各社の動向・戦略


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1.現在(2020年5月)メルカリはヤフオクにどの程度追いついているのか?

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<一言で言うと>

ユーザー数:少しメルカリがヤフオクを超えた

流通総額:もう少しでメルカリがヤフオクを超えそう

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まずは、なぜ成功したのかを分析する前に、そもそも現在(2020年5月時点)において、メルカリはそもそもヤフオクに勝っているのか?

勝っているとしたら、どの程度勝っているのかを、数字で見ていく。

まずは上記2社から公式に公開されている流通総額(GMV)で各社の数値を比較していく。

出展:

Z HOLDINGS-事業指標推移表

https://www.z-holdings.co.jp/ir/library/#tab03

メルカリ-有価証券報告書

https://pdf.irpocket.com/C4385/BXIb/gsRg/NODl.pdf

https://pdf.irpocket.com/C4385/vXXx/wDnB/VkZw.pdf


流通総額では、メルカリはヤフオクを未だ上回ってはいないものの、肉薄しており、このままの成長率を維持して行けば近いうちにメルカリはヤフオクの流通総額を超えそうである。

このことから、メルカリはヤフオクに(ほぼ)勝った、と言っても良い状況と言ってもいいだろう。


一方のヤフオクは、流通総額は2000億円前後でほぼ横ばいであり、成長は見られない。

このグラフから、メルカリはヤフオクの顧客を奪っているのではなく(もしそうであれば、ヤフオクの流通総額が下がり、メリカリの流通総額が増加しているはず)ヤフオクが今まで取れていなかった大きな顧客層を開拓していると考えられる。

また、2社から公式に公開されている数字ではないが、外部リサーチ会社による上記2社のサービスの利用状況の比較についても見てみる。

出展:Marketing Research Camp-CtoCアプリは「メルカリ」と「ヤフオク!」が2強

https://marketing-rc.com/report/report-ecmonth-20200227.html


利用状況についても、ヤフオクは50%前後で停滞気味なのに対し、メルカリは2017年4月~2019年12月までで30%台から50%台まで利用率を増加させ、2019年末ごろにはヤフオクの利用率を抜いているため、利用率に関しては名実共にメルカリはヤフオクに勝ったと言えるだろう。

また、流通総額は2020年1-3月時点でヤフオクに後少しで追いつく程度の数値感に対して、利用率に関しては2019年10~12月時点で逆転という数値感なので、メルカリはヤフオクよりも少額取引が中心のライトユーザー層が中心であろう仮説が建てられる。

かつ、前述の通り「メルカリはヤフオクが今まで取れていなかった大きな顧客層(=少額取引が中心のライトユーザー層)を開拓している」と家庭した場合、ヤフオクは恐らく反対に高額取引が中心のヘビーユーザー層が利用層の中心なのであろう。


この仮説について検証してみると、以下のようなデータがあり、メルカリ=少額取引中心のライトユーザー層、ヤフオク=高額取引中心のヘビーユーザー層、という利用層が見えてくる。

出展:東洋経済-国内絶好調は止まる?メルカリの意外な盲点

https://premium.toyokeizai.net/articles/-/18265


また、少額取引中心のライトユーザー層と、高額取引中心のヘビーユーザー層とは、具体的にどのような層なのかを調べると以下のようなデータが見つかる。

出展:WPJ-メルカリは女子、ヤフオクは中年男性 比べてわかったフリマアプリ利用者の違い

https://www.webprofessional.jp/mercari-vs-yahoo-auction/

具体的には、メルカリのメインユーザーの「少額取引中心のライトユーザー層」とは、女性/若年層(10~30代)が中心で、ヤフオクのメインユーザーの「高額取引中心のヘビーユーザー層」とは、男性/中~高年層(30~50歳以上)が中心だと言う事が見えてくる。






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