「GAFAの不動産テック版ZORC」総集編

不動産の新しい方向を示す、ユニコーン

「GAFAの不動産テック版ZORC」総集編

#不動産

#不動産テック

#DX

今回、サービスデザイナーの佐々木が紹介するのは不動産テックになります!

計5回にわたった特集になります!

まず1回目は、全体を抑えた総集編記事としてゆるくご覧になってみてください。


ZORCについて

巨大テック企業4社+1社のことを指すGAFA・M

「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」「Microsoft」

という言葉はみなさんになじみの深い言葉だろう。


そこで、ZORCという言葉をご存知だろうか?


このZORCというのは、

近年台頭したアメリカの不動産テックの

「Zillow」「Opendoor」「Redfin」「Compass」

巨大企業4社を指す。

この4社は、米国の住居の売買を事業の中心とし、不動産業界に新しい風を吹かせている企業群である。


■背景

-業界背景-

不動産業界は『情報の非対称性』を主軸に利益を出している側面がある。

つまり、売り手は知っているけれども、買い手が把握できない情報があるということだ。

売り手は、それを任意に開示したり、あるいは法に触れない範囲で買い手にある情報を伝えない(聞かれたら話す)によって取引を有利に進めてきた業界背景がある。


そこで登場したのが不動産契約の民主化を推し進める不動産テックである。

テクノロジーにより、情報の非対称性と中間マージンを減らす不動産テックが台頭してきた。加えて、リアル代理店のように必ずしも店舗が必要なわけではないため、維持費を低減させることも可能。

その背景から、

アメリカでZORCという名称で呼ばれている不動産テック企業4社が

不動産業界を刷新するべく業界をけん引している。


■ZORCそれぞれの概略

■Zillow


【設立】2004年

【年間収益】27億4300万ドル

【時価総額】143億8100万ドル(2011年 NASDAQ上場)


【ビジネスモデル】

Zillowは自社で不動産物件のポータルを持ち、賃貸や売買、エージェント探しのための検索サービスを提供。

主軸の収益はサービス内に広告を掲載、それによる広告収入。


【・新規性】

・アメリカ全土の1億を超える物件情報を持つ

・情報の網羅性

・情報のOPENな公開

・情報の流動性


【◎Good Point】

◎数年後までの価格推移予想が可能。

◎リフォーム後は直ちに値段を反映することが可能。

◎APIによって情報をサードパーティに提供するなど優れたUXを持つ。(情報OPEN度、高)


詳細URL:「GAFAの不動産テック版ZORC」Zillow編


■Opendoor

【設立】2013年

【年間収益】非公開

【時価総額】38億ドル(未上場)

【ビジネスモデル】

Opendoorは、「不動産業界を、シンプルに」することをミッションとしている。

オンライン買い取り再販事業を運営。(査定・買取・入金がオンライン上で完了)

Opendoorを使用した場合の平均6.7%売却手数料が主軸収益。(一般仲介手数料5%)


-流れ-

不動産の売り主がオンライン上で物件情報を入力。

⇒Opendoor独自のアルゴリズムで買取価格を査定。(懸念事項は電話で解消)

⇒買取金額の合意がなされれば、Opendoorが現金買取。

⇒Opendoorで在庫化し、買い手に対して転売。



【・新規性】

・売り手の売却時の商談を劇的に早く進められる。

・Opendoorが現金買い取り。

・Opendoorで売り手から不動産買取後、Opendorrで買い手に不動産再販。


【◎Good Point】

◎手数料は一般よりも、1~2%高いながらも、迅速・現金買取などの付加価値を示すことでユーザーが利用。

◎売主側だけでなく、買主側にも「30日間キャッシュバック保証」と「2年間の修繕保証」のメリットがある。


詳細URL:「GAFAの不動産テック版ZORC」Opendoor編


■Redfin

【設立】2004年

【年間収益】7億8,000万ドル

【時価総額】 38.99億ドル(2017年 NASDAQ上場)

【ビジネスモデル】

Redfinは経営理念として「広告収入に頼らない」ことを表明。

主軸事業は、オンラインでの住宅買取サービスを運営。

主軸の収益は、ポータル経由の住宅売買(自社エージェントが成約する)の仲介手数料。

Zillowのように不動産のメディアの意味合いを持つが、

不動産のブローカー権利を持って直接売買が可能(掲載量自体はZillowより少ない)。


【・新規性】

・ポータルと仲介会社の両方を兼ね備えるユニークなモデル。

・仲介業務の効率化を徹底することで手数料のディスカウントを実現。

・家を売りたいユーザが必要情報を入力すると、買取金額のオファーと、高く売るための改修提案などが送られてくる。


【◎Good Point】

◎広告収入ではなく、付加価値を示した仲介手数料によるユーザーファーストの徹底。


詳細URL:「GAFAの不動産テック版ZORC」Redfin編



■Compass

【設立】2012年

【年間収益】約9億ドル

【時価総額】64億ドル(未上場、近々IPOが予想されている)

【ビジネスモデル】

Commpassは2017年12月、ソフトバンク・ビジョン・ファンドから当時不動産テックとしては最高額である4.5億ドル=約500億円の出資を得た企業。

これまでの3つとは毛色が違い、個人と不動産ブローカーのマッチングを目的として情報プラットフォームを運営。

コンパスの狙いは、不動産エージェントの生産性向上。

エージェントへの顧客を多数抱えるトップエージェントを採用し取引総額を最大化。


【・新規性】

・不動産エージェントに焦点を当てている。

・COMPASSを利用するエージェントへのマージン課金が低く設定されている。

⇒エージェントにとって非常に好条件

・不動産取引に関わる諸手続きをオンラインで簡潔に行える。

(Web上での物件紹介、物件の清掃まで)


【◎Good Point】

◎エージェントの煩雑な手続きを解放。

◎エージェントが、物件の買い手との対話やニーズの聞き取りに集中できるようになる。

◎エージェントの改善が、結果的に物件売買顧客の満足度向上につながる。


詳細URL:「GAFAの不動産テック版ZORC」Compass編


筆者コメント

日本においても、情報の非対称性を用いたビジネスは、ビジネス上大なり小なり仕方がない部分がある。

一方でそれを理由に、大企業が自社の利益のために、表層上でしか顧客を考えていないケースが多々見られる。(アメリカでもそのようなケースはあると思うが、それを凌駕するサービスが多々生まれている。)

顧客至上主義の流れはテクノロジーにより加速しているのは明らかであるので、その流れに逆行せず時流に合ったものを提供する必要がある。

(ただ、テクノロジーの反映において、不動産業界が最も遅れているのも確かである。情報の非対称性が大きく、かつ情報・プロセスが煩雑であることが理由になっているとは考えられる。)


従って、アメリカと同様に日本でも、まずは出来る限り関わる人が納得するようなサービスを生もうとする気概を持つことが必要なのではないだろうか?

その結果、良いサービスが生まれ、よりよい世の中になっていくのは自明ではないだろうか?



P.S

個人的に、具体的でない概念の話になってしまうが、

情報の非対称性を解決する方法は、3つあるという仮説をたてている。

①サービス提供側が、愛のあるものを提供

②代理店、エージェントがフラットな立場で愛のあるものを選択肢提供

③サービス被提供側が、勉強しサービスを選ぶ。

私は、この3つの観点で、

本当の意味で顧客のためになる愛のあるサービスを生み出したい。




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