「GAFAの不動産テック版ZORC」-Zillow編

不動産の新しい方向を示す、ユニコーン

#不動産

#DX



https://www.zillow.com/


今回、サービスデザイナーの佐々木が紹介するのは不動産テックのZillow!

Zorc特集の1企業にフォーカスした1発目の記事になります!


ZORCの中でもNo1をひた走るZillowの企業概要

そもそもZORCというのは、近年台頭したアメリカの不動産テックの

「Zillow」「Opendoor」「Redfin」「Compass」

巨大企業4社を指す。

この4社は、米国の住居の売買を事業の中心とし、不動産業界に新しい風を吹かせている企業群である。


その中でも「Zillow」は、2006年に設立され、2011年NASDAQ市場に上場している。

ZORCの中では1番古参の企業である。


〇「Zillow」の顧客

売り手、買い手、借主、家主などのコンシューマー(図の左側)と、

不動産エージェント、住宅ローン会社、資産管理会社、住宅関連サービス会社ビジネス提供者(図の右側)である。


そして、上記の顧客に対して、重要な情報を共有及び検索できるプラットフォームを提供して収益をあげている企業である。



〇大きな転換を果たしながらもトップを走るZillowのビジネスモデル

Zillowでは、大きく3つの収益源(revenue)に分かれている。

ここでは、2019年(第四半期、3カ月)の決算をもとに、収益を見てみる。


2019年(第四半期、3カ月)売上高

9億4,390万ドル

●住宅セグメント⇒住宅売買による収益

●IMT(Internet ,Medhia&Technology)⇒ソフトウェア、マーケティングサービスによる収益

・Premier Agent⇒エージェント用のリード獲得支援SaaS(見込み客追跡、広告宣伝が可能)

・rental⇒Zillowの賃貸物件掲載サイトの物件掲載者から得る広告収入

・その他

●Mortages⇒住宅ローン事業(50以上の貸し手と協力し、貸し手は成約毎にZillowへ支払い)



近年、住宅セグメントに踏切り売上高を大きく伸長している。2017年などは、IMTセグメントの売り上げが最も大きかった。


■背景

-企業背景-

そもそもzillowは、

マイクロソフト内にExpedia(旅行会社)を設立した「Rich Barton(リッチバートン)」

とExpediaで上級副社長であった「Lloyd Frink(ロイドフリンク)」

よって2006年に設立された。Zillow創設以来、現職であり続けている。

ミッションは、「人々に人生の次の章を開く力を与えること」である。


そして、ZillowはExpedhiaを作った時の延長線上に生まれたものである 。

2人はExpedia時代に、旅行者が自分の旅行を自ら計画し、自分で決定できるようなサービスを提供していた。

自ら計画~決定までを行うにあたってのサポートとして、

すべての価格とすべての選択肢を確認できるようにし、

旅行者にとって旅行をする際に重要な何かを計画する時間をと捻出できるようにした。


つまり、航空券を買う、ホテルを選ぶというプロセスは、誰かが家を買う、家を売るというプロセスにおいても、消費者の立場から考えるというアプローチに似ているということだ。


この考え方を不動産業界に当てはめ、

住宅の売買、住宅ローンの貸付け、および消費者にとって不動産取引をより簡単かつシームレスに適切に契約が行われることを目指してZillowが設立された。

Zillowの由来はZillion(無数)とpillow(枕)を組み合わせたもので、データ面と感情面を意識したネームであるそうだ。


■新規性


■Zestimateという膨大なデータを駆使して、不動産がいくらで売れるのかを推定できる

⇒従来のように不動産会社に依頼しなくてもネット上で価格がわかる手軽さ


■不動産業界で最も生産性の高い何千もの企業と提携

⇒お客様に最高のサービスを提供することに関心があり、かつパフォーマンスの高い企業と提携するように努めている。


■イノベーションと社内文化構築

⇒Zillow Groupは、従業員の公平性を重視し、従業員の適切な評価、サポート、所属していると感じられる環境を作ることで、数々の賞を受賞


◎Good point

◎Zestimate導入により、消費者がより良い意思決定を行えるようにするために、不動産に重要な透明化をもたらした点。


◎膨大なデータを基盤と優れたデータサイエンスによる技術から物件広告に留まらず、様々なサービスを提供している点

⇒過去の売買実績、物件の固定資産税など、1億以上の情報を所有している。


◎「不動産」よりも「Zillow」で検索する人の方が多く、Zillowは不動産業界で顧客から最も信頼されているブランドである点


内見予約がリアルタイムに可能な点



■Zillowの事例

①Zestimateという不動産価格策定サービス

【従来の問題】

・家を購入したいが、売りに出されている価格が適切かわからない。

・家を売りに出したいが、どのくらいの価格で売り出せばいいかわからない


【解決方法】

ユーザーが検索フィールドに住所を入力し、場所を衛星地図に映し出す。

近所の情報、写真、売買データ、およびレンタル価格を、Zillowのアルゴリズムで算出し、見積もりを行う。


https://www.zillow.com/how-much-is-my-home-worth/


②Make Me Moveという物件オークションサービス

【従来の問題】

・住宅を売却したいという顕在化したニーズがある物件しか掲載がない

・今すぐ売却したいと思わないと、売りに出せない


【解決方法】

そもそも売却する意思のない所有者が、購入希望者の買い値次第では売却してもよい、という意志を示すことで、潜在的に売却したいという物件にもリーチが可能になる。



https://www.homebay.com/tips/everything-you-need-to-know-about-zillows-make-me-move-tool/


筆者コメント

不動産業界では、問題が顕在化しているにも関わらず、テクノロジーによる改革は遅れてきた背景がある。というのも、プロセスの煩雑さであったり、不動産を取り巻く情報因子が多いためである。

だからこそ、不動産業界の問題を解決したZillowの功績は非常に大きいと考えている。

さらに何よりも、煩雑な不動産プロセスを社内で簡略化することだけでなく、顧客に分かりやすい形で提供するところがダブルで素晴らしいと感じる。


不動産は、税の観点・法の観点があるため国ごとに大きく様相は異なると考えているが、Zillowの日本進出に期待したい。





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